駄菓子カフェせせらぎは、2017年初夏にオープンしました。
「おばあちゃんがいるだがしやさんて安心する!」
という声もよくいただくのですが、だがしやさんをずっとやっていたらおばあちゃんになったわけではなく、だがしやさんをはじめたとき、店長はすでにおばあちゃんでした。
ずっと「みんなが集まれるようなカフェをやってみたい」とふんわり夢見ていた店長ですが、
「うまくいくはずがない」
「絶対に後悔する」
と周囲に止められて、あきらめていました。
しかし70代にしてまたその夢がむくむくと膨らんでいたところに、グランドワーク三島さん主催の起業セミナーを見つけて最高齢で飛び込み参加、大学生に混じってレポートの提出もどうにかこなし、77歳にして開店させたのが、こちら駄菓子カフェせせらぎです。
元々この場所には、駄菓子やちょっとした食べ物を買えるお店がありました。
子供たちも集まっていたのですが、当時は空き店舗となっていて、“また子供たちが集まる場所ができるといいよね”という思いから、こちらの場所でお店を開かせていただくことになりました。
空き店舗のことは、この文章を書いているSNS担当(娘)が見つけて軽い気持ちで教えたところ、
翌日の朝には、店長は店舗の持ち主と交渉をはじめていました。
みんな、無理だと思っていました。それまで、店長の夢を応援する人は、誰もいなかったんです。
セミナーの参加もレポート提出も、誰も手伝ったりしませんでした。
でも、今だがしやさんは、少しずつ町の風景にもなじんできています。
ものすごく小さいお店でたいしたことはできないけれど、小規模な分、できる範囲で楽しくやっています。
カフェじゃなくてだがしやさん(一応カフェといえなくもない)だし、テーブルも小学校の机だけど、
「細かいことはいいの!」
とおばあちゃん店長は言います。
いくつになっても、挑戦することはできる。ひとりでも。小さくても前にすすめる。
いつまでもつかどうかも分からないヨロヨロとしたお店ですが、そんな風に感じたオープンの顛末でした。
今後とも駄菓子カフェせせらぎとおばあちゃん店長をよろしくお願いいたします。